
焦電型赤外線センサ 一般使用上のご注意
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静止した人の検出
- 焦電型赤外線センサは、人体などから発する熱(赤外線)の変化を検知します。
原理上、完全に静止した人の検出はできません。
人体以外の検出
- 人体以外の動物も熱(赤外線)を発していますので検出することがあります。
ロボットなどが動き出すと温度変化をとらえて誤動作することがあります。
検出方向
- デュアル素子タイプは、取付け方向により感度が異なりますので人の動く方向を考慮して取付けて下さい。
クアッド素子タイプは、X 軸、Y 軸ともに感度を持ちます。
デュアル、クアッドタイプともセンサに向かってくるZ 軸方向は、検出しにくくなります。

熱源の影響
- ストーブなどの暖房器具や熱調理器具の湯気及び熱気などが当たる場所では誤動作します。
風の影響
- エアコンなどの送風の当たる場所やドア又は窓の開閉などにより外気が急激に入るような場所では、誤動作を引き起こすことがあります。
揺れる物の影響
- カーテン又はブラインドなど風でゆれ動く物の場所では、誤動作を引き起こすことがあります。
ガラス越しの検出
- 一般的な石英ガラスは波長が長くなると透過しなくなり、放射(吸収)が大きくなります。
ガラスに遮られるためガラス越しに検出することはできません。
環境温度変化について
- 急激な周囲温度(Ta) の変化は、誤動作することがあります。急激な温度変化を受けないようにして下さい。
屋外での使用
- 一般的に屋外環境は、太陽光や温度変化及び風が激しい為、ご使用いただけません。
周囲の気温
- 環境温度(Ta) が体温に近く温度差が少なくなると検出しにくくなります。
衣服などを含めると30℃付近が最も感度が小さくなります。
光の影響
- 直射日光やヘッドライトのような強い光が当たる場所では誤動作することがあります。
検出面について
- 検出面の窓に汚れ、ほこり、キズなどがありますと正しく動作しないことがあります。
汚れは乾いた布で軽く拭き取って下さい。シンナー系有機溶剤は使用しないで下さい。
起動時間について
- 電源を投入してからセンサが安定動作するまで30 ~ 40 秒ほどかかります。
その間は出力しないよう起動時出力待ち時間中は出力信号を停止します。
照度センサ付きは周囲が暗くなった後、起動時出力待ち時間経過後に出力します。
使用環境について
- 薬品・腐食性ガス等がかかる場所、急激な温度変化の起こる場所、直射日光のあたる場所、振動・衝撃の加わる場所等でのご使用及び保管は避けて下さい。
また、結露や氷結すると、正しい特性が得られないことがあります。
